SPRING VALLEY 豊潤<496>
評価:7点
コスパ:A
価格:330円(500ml)
生産国:日本
購入可能場所:スーパーやコンビニ
新しいビールが出ると、とりあえず試してみるのがここ数年の日課みたいなものになっていますが、今回は割と宣伝しているキリンの限定ビールの紹介です。結論からいえば、コスパはとても良く、これまでにないクラフト感の楽しめる感じにはなっています。
キリンは戦略として、クラフトビールに力を入れている感じであり、悪くいえば、クラフトビールとしては少し物足りなさや個性を失っており、よなよなビールが業務提携したのに少し似ています。元々よなよなビールはキリンはまったく関係ありませんでしたが(たぶん)このビールは元々キリンがクラフトビールに力を入れて独自路線を行かせていたものを、大手の生産ラインで(たぶん)ある程度大きなバッチで限定として造ったような感じ。当然そこには大手らしいコスト管理もあるでしょうし、大きな宣伝でマーケティング費用はかかるので、中途半端といえばそうですが、仕上がりとしては一定のクオリティがある感じだと思います。この辺りは流石といえなくもない。
さて、味のほうは、クラフトビールと大々的に謳っているいるわけで、クラフト感は少しあります。ビールとして良い完成度。ポップを通常の1.5倍使っているようで、そのあたりが風味や味わいを感じやすくさせているとは思います。味自体は中々濃くて、酸味もあるので、冬~春にかけて合うビールだと思います。夏には少しこの酸味は合わないかもしれません。
アルコールも6%なので、少し多めでパワフルさはそこから来ているのかもしれません。500mlで330円という価格を考えると十分に満足できる味わい。ただ1日何本も飲める軽さや味わいではないので、最初の一杯という感じでしょうか。私は500mlではちょっと多いかもしれません。
あとは、パッケージは非常にしょぼいと思います。何がって、発泡酒とかみたいなデザインであり、安っぽさを感じます。この辺りのセンスのなさは寂しいですし、もっと気になるのは、結構大々的にクラフトビールと書いてあること。確かにクラフト感はこれまでの大手ビール会社がつくるビールに比べてありますし、ほんの少しだけ尖ったところはありますが、クラフトビールが好きな方からしたら、こんなんクラフトビールじゃねーよって言いそうな感じ。
定義が曖昧な気もしますが、対極にあるような位置づけの大手ビールとクラフトビールのイメージにはそぐわないような気がします。マーケティング的にはいいのかもしれませんし、またクラフト風では一応あるため、これで本物のクラフトビールを飲む方が増えるなら、それはそれでとてもいいことだとは思います。
総評としては、コスパの良いビールであり、オススメできます。実際1本飲んでみて、追加で2,3本買いました。クラフトビールとしてみれば非常にインパクトは薄いわけですが、大手がクラフト風につくって特徴出した、という意味では狙いとしてはわかりますし、味も中々なので、一度試してみてください。
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