発言と行動は合致しているのか

日常
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2020年12月現在、再び感染は拡大し、医療はひっ迫しているこの状況。東京都はgo toは国の政策だから国が決めるべき、といい、国は都道府県知事がその土地のことをよくわかっているのだから、提言するべき、みたいなことを言い、何とも中途半端な状態。

端的に言えば、これは責任を取りたくない、批判されたくない、ということではなかろうか。結局打つ手によって感染者が減らない場合、何でそんなことをしたんだ、意味ないとか批判されるわけです。そんなことを言っている場合でもないと思いますが、こういう感じは日本的な企業にもよくあると思います。そして、結局出てくる手が大して結果もでない、中途半端な施策であり、そして責任もいつの間にか曖昧になってしまう感じ。

さて、そんな中、こういった都や国の方針に対して、SNSやいろいろなところで批判をするわけです。当然情報量が違うので、総合的な判断をしなければならない、知事や国とは見解が異なるかもしれない。そして発言は自由ですが、少し自分を振り返るわけです。

例えば、医療従事者は本当に大変でしょうし、不満も疲れもあると思います。私はそういった病院や従事者に対して、本当に手厚いサポートをするべきだと思います。お金どんどん投入するべき。そして感謝を国が毎日報道されるようにするべき。このことによる差別はきっと相当しんどい。

で、こういうことを書くと何か言われそうですが、そうはいっても結構人間って勝手だと思います。医療従事者が大変なことはある程度認知されています。そこに同情や励ましみたいなコメントがあったり、逆に国や都の対応を多くの人が批判するわけです。例えば、都や国は、何やってんだ!医療崩壊になりそうなときに、ほぼ何もしてないじゃないか!みたいな具合。

では、批判的に書き込んでいる人達の行動はどうなのか?って考えると、外出はしているし、ご飯も食べに行っている人は相当数いると思うわけです。京都だって観光客多いわけです。本当に医療崩壊やらを心配するなら、自粛するのが言動の一致というもの。つまり、正義感や一般的な常識、表面上の事象から、医療従事者助けないと・・・国は何やってんだよ!って言っている人達の中でも、発言と行動が矛盾している人達は数多くいるはずです。

例えば芸能人が不倫をしました。そんなのありえないじゃないか、と記者は突っ込み、ボコボコにする。その記者だって不倫してる人いるでしょうよ、って話と同じようなもの。つまり人間は結構自分勝手に生きているわけです。

結局、我が身に実感があり、降りかかってこないと、真の共感はしにくい、ということではないでしょうか。例えば、社会全体が不景気になり、自殺者が増え、8割の人が景気が悪い、と答えていても、実際給料が下がらない人には、不景気なんてどうでもいい、という感じではないでしょうか。実感がないと想像しにくいということ。

今の国や知事の判断や方針は賛同できるものはありませんし、批判もしたくなるわけですし、するわけですが、考えてみると、医療従事者の方々が大変な思いをしているにも関わらず、結構矛盾した行動しているな、と思うのです。矛盾というか、自粛は大してしていなく、勿論一定のエチケットや予防はするわけですけど、そんな程度。自粛には割と否定的ですし。

そういう意味では、医療従事者の方々に本当の意味で共感が出来ていないんだと思います。ただしそれは医療従事者の方々も同様に、規模や形、状況を変えて、全然違う問題が発生したときに、自分とは関係ない話であれば、多くの人が自分勝手な行動をするのだと思いますし、人間そんなもんだとは思います。

唯一、こういう人もいるんだ、と思った人がいて、前職でチームメンバーの中に、石油会社を早期で引退して、契約社員で来ている方がいました。その方は非常に真面目、失うものがないから、誰に対してもハッキリ言う、ロジカルさや経験も豊富な人でしたし、人情のある方でした。私のことはとても認めてくれましたが、飲んだときに、車で旅行に行った・・・など、何気ない話をしていて、○○さんもどこか行かれましたか?と聞くと、私は車の免許持っていないし、車は絶対自分で運転しないと決めている・・・というではありませんか。

「何かあったんですか?」と聞くと、「あんなに危険なものを自分が操って人に迷惑かけたら取り返しつかないでしょ、だから私は若い頃から車の運転は絶対にしないと誓ったんです」と。これには驚きましたし、その方の仕事のやり方、行動を見ていると、何かわかる気がしました。そして、ふとこの文章を書きながら、思い出して想像すると、恐らくその方は、本当に自粛しているんだと思います。

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