あべ 定番純米吟醸
評価:8点
コスパ:A
価格:1,900円くらい(720ml)
購入場所:ネット
精米歩合:55%
酒造:阿部酒造(株)
意外と苗字が日本酒の名前に使われているところは多いですが、今回は”あべ”の紹介。もともと知ったのは居酒屋でたまたまおすすめされて飲んだことがキッカケ。一年に2,3本は飲む感じです。このお酒は食事と合わせずに単独で飲んでもおいしいし、料理と合わせてもとてもいいです。飲みやすい中にも味わいがあるので、それほど料理の内容にも左右されません。和食全般に合うといえると思います。
何といっても飲んで驚いたのは、新潟のお酒だったこと。新潟もこういうお酒つくるところあるんだなーと思いました。いわゆる現代的でフルーティで華やかという感じ。新潟のお酒のイメージにはないものでした。味わいはというと、メロンと梨の香りを感じ、一度火入れしてあるものの、少しだけピリピリはします。最後にグレープフルーツの皮っぽい苦味がくるイメージ。先にも書いたようにフルーティだけど、しっかり味とコクがあり、アルコールも感じるという個人的には好きなタイプのお酒です。コクという表現が難しいですが、水っぽくなく、酸もあり、味わいがあるって感じでしょうか。
いくつかそういう系統のお酒はありますが、おいおい紹介できればと思います。例えば、来福や作、有名なところでは新政などは、私が勝手に思う現代っぽい、モダンな日本酒で、フルーティであり、それぞれ個性もあり、コクもあってうまいっていう感じ。あべはそういう中に入ります。
ちなみにビジネス的に大きな成功を収めている獺祭はまったくおいしいとは思いませんが、獺祭が現代っぽいお酒ということは、それはそうだと思います。獺祭は日本酒のベースのレベル(どこでも手に入る日本酒ともいえるかもですが)はあげたと思いますが、獺祭よりうまい酒はいくらでもあるといったところでしょうか。出張で日帰り、忙しくて駅でしか買う時間がなく、日本酒が飲みたい気分で、新幹線の中で飲む、というケースなら獺祭はいいような(笑)
話はそれましたが、2,000円を切る価格でこの味わいならば、あべは常備しておきたい日本酒の一つであります。是非一度お試しください。
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