バローロ 2015 ピオ チェーザレ
評価:8点
コスパ:C
価格:7,788円(税込)
生産:イタリア ピエモンテ
品種:ネッビオーロ100%
購入場所:ネット
バローロは結構不思議なワインで、バローロらしさというものはどの生産者にもあるものの、モダンな味わいだったり、クラシックな味わいだったりというものは生産者によって大きく違うように思います。ピオチェーザレはクラシックで伝統的なワインをつくっていることで有名ですが、少し難しくもあり、でもおいしいという感じのワインでした。
ラベルも割とクラシック感がありますが、色はバローロらしく少し薄い感じ。香りは凄い香るわ~~ってほどでもなく、閉じているせいもありやや穏やか。そこまで複雑さは感じませんが、ブラックベリー、少しだけスパイスっぽさが複雑さを想像させ、花のニュアンスもあります。味は、閉じているときは全体的にタンニンが目立ち、後味が少し引っかかる。ポテンシャルはありそうですが、少しのチェリーとベリー感、結構味わいに段階みたいなものがあり、花のアロマもあります。結構パワフルです。
しかしながら、ネットなどにはタンニンが穏やかとかありますが、全然穏やかではなく、閉じまくっていてしばらく開かなそうだったので、デキャンタしました。デキャンタした後でも、しばらく開かず、たぶんもっと待ってればいいと思いつつ、開栓→デキャンタしてしばらくチビチビ飲んで、ほんの少しずつ開いていくのを感じながら、1時間後には結構良くなりました。もっと置いておいたほうが良さそうな感じでしたが、飲んでしまった(笑)。開くとチェリーっぽさを非常に感じ華やかさが出てきました。今飲んでもいいと思いますが、もう少し寝かせておいたほうが良いワインかもしれません。
伝統的なバローロはどういうものかというのを体験するには非常に良い一本だと思います。ただ値段が数年で2~3割は上がったので、段々手の出しにくい価格帯に・・・。一番安いところで7000円切るくらいでありますが、7000円ってちょっと高いなぁと。
バローロは2000円台からありますが、生産者の特徴をちゃんと感じられるものは5000円はするイメージ。そのくらいでいろいろなバローロが楽しめたらいいのになぁなんて思ったりします。自分が店をやるなら置いておきたい一本ではありますが、18000円とかで置くのかな~~。全然出なそうですね(笑)
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