モダン仙禽 山田錦 2021
評価:7.5点
コスパ:A
価格:1,400円くらい(税込) 720ml
購入場所:ネット
製造元:仙禽(せんきん)
今年初めて飲んで、もっとも印象的な日本酒な仙禽ですが、もう5,6種類は飲みました。2021年日本酒部門で、個人的に一番印象深く、そして新たな味わいを見つけたのはこの仙禽。モダン仙禽が3本セットでそれぞれ米の種類が違い、安く買えたのでいろいろ試しました。今回は山田錦を使用したもの。
モダンシリーズに共通していえるのは、クラシックなシリーズよりも穏やかでスムースだということ。これはだからといって何かがマイナスされているわけでもなく、好みの問題レベルだと思います。そういう意味では確かにモダン。
山田錦を使った仙禽はモダンシリーズの中でも山田錦らしい米の旨味を容易に感じられ、フルーティさはそのままに、よいバランスに仕上がっています。ただ、パワフルというよりはスムースさの中に旨味という感じなので、もっと米の味が欲しいという人は、クラシックシリーズのほうが好みかもしれません。酸は相変わらず強烈で、上品ながらも他では感じられないほどの酸で、すっぱさをハッキリ感じることができます。
日本人らしく、すべてのことにこだわり、計算し、丁寧に造られた個性的なお酒といえる仙禽ですが、一番の特徴である酸で好みがハッキリわかれます。モダンシリーズは幾分飲みやすいものの、酸っぱみが好きでない方にとっては、おいしいとは思えないのではないでしょうか。
勝手なイメージですが、ワインが好きな人は気に入る可能性が高いような気がします。これまで何種類かの仙禽を飲んできましたが、一番印象的だったのはオーガニックナチュールでした。2000円ほどするので、安くはないですが、より洗練されつつも、どこか懐かしい感じもして良かった。クラシックとモダンは好みで、パワフルさを求めるならクラシック(それでも飲みやすいですが)、スムースさを求めるならモダンといったところでしょうか。米の種類も好みだとは思いますが、仙禽に関しては、山田錦と亀の尾がいいと思います。
コメント