サントリー山崎 18年
評価:9点
コスパ:D
価格:4,400円(30ml)
購入場所:菊屋(修善寺)
先日修善寺に旅行に行きまして、老舗の旅館菊屋に泊まりました。その紹介は別生地でするとして、夕食の会場に行ったときに、山崎18年遂に入荷!と書いてあったので、先日12年飲んだこともあり、値段を聞いてみると、シングル(30ml)で4400円という値段。ふざけんなーと思い、じゃいいですぅとなりましたが、部屋に戻りネットやオークションなど見てみると、なんとボトルで8万超えているという衝撃。知らなかったのですが、もうありえない値段。これなら昔のスプリングバンクとか飲むわ~~~とか思いながら・・・。しかし、待てよと。それならシングル4400円ってありだし、もう飲む機会ないかもと思いなおす。丁度go toのクーポンあったので、電話かけて、やっぱり飲みますと(笑)
後で知ったのですが、定価も25,000円もするのですな。どんだけ評価されてる+原酒で苦しんでるんだよ、とか思いながら、定価も上がってるのでしょうけど、20年前とかに100本くらい投資で買った人とかいたらマジですげーなとか思いながら、飲んでみます。
香りは明らかに12年より良いし、強い。系統は確かに12年と同じような感じで、蜜っぽい感じ。シェリー感もいい感じ。12年とそっくりというよりは、系統はそのままにより深く、甘そうな感じがしました。系統というのは、なんていうかバランスの良さと、日本らしい繊細さ、計算されてるなーという感じ。粗さはまったく感じない。
味はほぼ想像通りで、理想的なバランス。ピーティやスモーキーさは皆無。香りで期待していた味がそのままくるというイメージです。やはり私はシェリーを感じ、オークも感じます。12年で感じたオレンジ感も少し感じますが、蜜っぽい甘さ、マイルドさが12年よりもあり、より飲みやすく、そして深みも感じられます。色自体も18年のほうが圧倒的に濃いです。ほぼ想像通りですが、意外とドライな感じもしました。値段だけでなく、一言で表現するとリッチなウイスキー。適切な表現ではないかもしれませんが、質のいいラムをなぜか連想しました。
過去の山崎を知りませんが、正直いってめっちゃうまかった~~~。そして海外のウイスキーにはない良さ、日本人ぽさを非常に感じられました。評価されるのも頷ける。ただ、海外でもこういう味って評価されるんだなーとも思いました。
さて、問題は価格です。25000円でも買わないかもしれない。それは、その価格を出せば、現行品でも選択肢はいくらでもあるし、オールドでも結構なものが買えます。投資って意味なら2.3本持っとけばありだとは思いますが・・・。それにしても8万を超えている現状はいくら出荷制限があり、プレミアがついていても高すぎだと感じてしまいます。もうちょっとした贅沢の域を超えて、プレゼントの域も超えているのではなかろうか。
なぜ25000円でも買わないと思うかといえば、コスパの面もあるでしょうけど、もう一つはこのウイスキーは非常においしいにも関わらず、12年同様、悪い言い方をすれば、面白くない。ある意味山崎の特徴なんでしょうし、いつなんどき飲んでも非常においしいわけですが、特にサントリーや山崎に思い出や思入れがない私にとっては、グレンリベットのようなバイアスはかからない、ということもあります。そして質は非常に高いけども、最高の一本、死ぬ前にもう一度飲みたいウイスキーにはならないということでしょうか。
バーとかでシングル5000円以下とかであれば、一回体験するのはとてもいいと思います。いつかまた飲めると思います!飲んだことのない方は是非お試しを~~。
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