スプリングバンク 12年 ストーンジャグ 1970年代後半~80年代前半流通
評価:9点
コスパ:B
価格:20,000円くらい
購入場所:ヤフオク
スプリングバンクを知ったのは約20年前。その当時20歳そこそこになった私は、東京に行き、高校の同級生の家に泊まりに行ったときでした。その友人は中高で一緒で、東大に行った秀才。彼は文学が好きで今はどこかで教えているんでしょう。いつかまた会いたいなーと思うわけですが、もう十数年会っていません。その友人はウイスキーにはまったらしく、まったくウイスキーがわからなかった私に今考えればキッカケを与えてくれた友人です。
勿論その友人も背伸びしていたに違いありませんが、それでも当時の私よりは随分大人になり、ウイスキーをはじめ他のことも随分学んでいるように思いました。そんな中、彼が好きだったのがスプリングバンクで、華やかだったというイメージ以外、当時の私にはウイスキーはとても強いお酒に感じ、ストレートで良く飲めるなーと思っていた感じ。
そんなスプリングバンク、先日実家に帰ったときに、父親が今回紹介するストーンジャグ(陶器に入ったスプリングバンク)がグレンリベットと共においしかったという記憶があるらしく、おおーこれはスプリングバンクって何か持ってるなと思った次第。実家に帰る前、つまり父親の思い出話を聞く前に、たまたまスプリングバンク飲みたいけど高いなーと思っていたところ、このストーンジャグはそれでも2万くらいで買えるので買ったという感じ。
ウイスキーの年代を知るのは、バランタインのように割とわかりやすく、情報も多いものもありますが、実は結構わからないものが多い。。そんな中、スコッチ・オデッセイという本があり、ある程度は年代がわかるような本があります。それによると、このストーンジャグは1979年と書いてあるので、その近辺だとは思います。12年なので、蒸留は60年代終わりくらいなるわけです。父親の記憶がすげーなと思ったのは、12000円だったというわけです。当時。その価格がスコッチ・オデッセイと一致しているのに驚き(笑)当時の給料とか関税を考えると、相当高級だったんだと思います。
開けるときに、古酒でよくあるコルクの破損もあり、陶器は中身が見えないのでギャンブルでしたが、結果としては状態は凄く良かったし、スプリングバンク由来の思い出も蘇るくらい状態が良かったです。
結局陶器ボトルに入れ戻したいので、デキャンタして戻します。この時点でとても華やかな香りがありました。
替栓がついたいたわけですが、かなりしくじって、替栓までも破損。結局2回デキャンタするはめに・・・。うかつでしたが、替栓がある場合はパラフィルムやサランラップなどで覆って締めるほうがいいですな。。ということで替栓も破損。最終的には、替栓をパラフィルムで囲い、栓してさらにパラフィルムって感じですが、パラフィルムは粘度が高くくっつきやすいため、パラフィルム⇒サランラップという囲いをして保管してます。
前置き長くなりましたが、香りはキャラメル、麦芽、ダークチョコレートっぽく感じ華やかさはまさにスプリングバンク。スプリングバンクは一滴、二滴水を加えるとさらに華やかさが増す感じです。
味も思い出がよみがえりますが、とにかく華やかという言葉が似あうウイスキー。若干のピーティさみたいなものはありますが、スモーキーではない。香りと同じく麦芽、キャラメルを感じますし、フルーティさもあります。ミントや草っぽさもありますし、ボディもしっかりしていて軽いわけではない。それでいてこの爽やかさは中々他のウイスキーではないような。
現行のスプリングバンクをあまり知りませんが、10年前くらいに一度飲んだ印象ではだいぶスプリングバンク変わっちゃったなって記憶があります。特に華やかさの部分で。いつか現行品も飲もうとは思いますが、印象としては、ほーーーこの時代のスプリングバンクはこんなんだったんだーとポジティブに思える感じ。既に高いですが、何本かはコレクションしておきたくなる、現代では味わえないようなウイスキーでした。
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