バランタイン ピュリティ 20年 1990年代後半~2000年代中頃流通
評価:8点
コスパ:B
価格:7,000円くらい
購入場所:ヤフオク
バランタインは状態が良ければ、古ければ古いほど深みがあっておいしいという印象があります。特に80年代後半くらいからは結構違うので、飲むなら1980年代前後以前の流通品を買いだめして、チビチビ飲むみたいな感じでおりました。ただ、今回のバランタインを買ってみようと思ったのは、名前からも想像できますが、グレーンが入ってないピュアモルトのバランタインだそうで、しかも20年と長期熟成の部類から買ってみました。
香りは、ナッツ、林檎のフルーティさ、麦芽を中心とした様々なアロマ、あとはレーズン的なものもわります。味はというと、これも名前の通り非常にピュアで、なんか雑味みたいなものを感じない。何かのシングルモルトを飲んでいるような感じで、90年代のグレンリベットが少し似ているかなと。
特に林檎を感じるところがそれっぽいですが、ボディの厚みはその当時のリベット以上で熟成感も感じます。非常にピュアな味わいなので、オールド感がそんなになく、割とヒネとか気にしないで安心して買えるのではないかと。
先に感じた林檎とレーズンは明らかに感じ、蜂蜜やウッディな感じ、フィニッシュに少しピリピリと来て、ピーティさも感じますが、それほどでもない。思ったよりボディが厚く、非常に満足できます。確かにバランタインの要素は十分に感じますが、バランスが凄くいいというよりは、超熟のシングルモルトを飲んでいる感じ。少なくとも私程度では、ブラインドしたらもしかしたらブレンデッドとわからないと思います。そのくらい透明感みたいなものがあり、よく知っているバランタインとも何か違う。
ということで、今開いている唯一のバランタイン、1980年代前後に流通した30年と比べてみます。このボトルは少しヒネていますが、バランスで言えば30年のほうがあり、バランタインらしい。そして厚みや粘度もあります。一時代違うわけですし、熟成年数も違うし、値段も違うしって感じなのですが、では純粋にピュリティが劣っているか?といえばそんなことはありません。
シングルモルトらしいと書いたように、ピュリティのほうが主張があり、全体はマイルドなんだけど尖っていたり、シャープなところもあります!みたいな印象。ピュリティのほうが好きって人がいても全然おかしくないと思いますし、一定数いるんではないかと思うほど。
深みという意味では状態が良ければ、明らかにこの時代の30年(現行品最近飲んでないのでなんともですが)のほうがありますし、フィニッシュも長く、スムースです。しかしコスパを考えると500mlで7000円程度で買えることを思うと悪くないと思います。
久々に、おや、熟成感もありうまいウイスキーを飲んだ、という感じだったので、結構オススメできますし、まだまだ数はありそうですが、10年後にはもっと値段が上がっているのではないかなーなんて思います(これに限らずではありますが)。
こちらは1990年代中頃から2005年くらいまで、免税店でのみ売られていたそうで、結構数はオークションみてもある感じではあります。金あれば4.5本ストックして安心したい一本かもしれません。
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