手取川 酒魂 純米大吟醸 特醸あらばしり
評価：8点
コスパ：A
価格：2,035円(720ml)
購入場所：ネット
手取川は純米吟醸を飲んだのが初めてで、レビューもしていますが、石川県の日本酒のイメージが良い意味で覆ったお酒でした。それでは純米大吟醸も飲まねばと思い購入。どうしても手取川の戦いと七尾城が思い浮かんでしまいますが。
結論からいうと、おいしいお酒ですし、モダンで多くの人が好みそうな味わい。三重の酒で作がありますが、系統的にはそういう味わいに近いです。純米吟醸と比べるとより飲みやすく、フルーティさが増しており、旨味のある甘みがきて、メロンっぽさがあり、キレも中々よく、後味も引っかかるところがないという感じ。
ただ少し線の細さはあり、これは米を削れば削るほど飲みやすさは増すが、コクが失われやすいというのはあります。あまりにも線が細いと味わいに極端に影響し、水に近くなってうまくないというイメージでしょうか。この手取川は味わいとしてはまずまずあるので、オススメできますが、いいときの作と比べると、好みではありますが、作に軍配。もう一ついえるのは、だんだんこういう飲みやすくて、クオリティも高く、フルーティ、みたいなお酒が増えてきたので、その中でも特徴があるお酒、個性的なものを探すのは結構難しいと思います。そういう意味ではうまいけど、面白くはないというか、ああ、うまいね、どこかで飲んだことある感じだけど、という域は脱していないというか。
私はなんだかんだで山田錦が好きなので、こちらは山田錦100％で精米歩合45％と中々削っております。ちなみに生酒でしたが、そこまでピリピリ感はなく、ネットリ感みたいなものもなく、生酒とわかりますが、それほど生を主張しないというか。純米大吟醸ってやっぱり元のお米がパワフルなものでないと、中々難しいようにも思いました。そういう意味では山田錦はいいですね。
石川県のお酒でしかも生酒を低価格で飲めるようになった現代に感謝しつつ、リピートもありだなぁと思いつつ、あとはもっと個性があれば、おーこれはいい酒だ、という感想から、手取川でしかこの味わいは体験できない、となるのではなかろうかと思います。いずれにしても価格は安くおいしいので、一度は飲んでみてほしいお酒です。
リンク先は、何故か引っかからなかったので、ノーマル？なのかわかりませんが、それっぽい手取川です。
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