磯自慢 純米吟醸 生 しぼりたて
評価：8点
コスパ：D
価格：4,400(720ml)
購入場所：ヴィノスやまざき
毎年、いくつかのお酒はローテーション的に飲んでますが、正雪のこのお酒も毎年飲んでます。数年飲んでると出来みたいなものがなんとなくわかるようになり、ワインほどではないものの、うまいと思っていたものが、あれ？と思ったり。作とかも毎年飲んでますが、去年の出来は良かったように思います。日本酒の場合、主に深みとかコクというものが違う感じでしょうか。
正雪はいろいろ出していますが、数年前にこの純米大吟醸飲んで感動したのを覚えています。ある意味静岡らしい、山田錦らしいお酒でしたし、今でもそれは言えます。精米歩合が35％と贅沢なお酒。価格もかなりプレミアムで4000円程度します。あまりみかけないですが、実家に帰ったときにヴィノスやまざきの本店が近くにあるので買ってました。今回は半年ほどワインセラーで寝かせて飲んでみます。13~14度なので少し熟成は進んでいると思われる。
香りはふくよかさみたいなものがあり、フルーティな感じもします。35％まで削っているような感じではないですが、まぁ日本酒は香りはそこまでって感じなので飲んでみると、中々の出来。削ってある感はありますが、山田錦らしい芳醇でマイルドな感じ、バナナっぽさも少しありますがそこまででもなく、全体として酸味は感じます。この酸は割と強く、最初から最後まで感じますが、キレがいいので嫌味ではない。フルーティさのバランスもよく極端ではなく、飲みやすいが、コクも残っています。最後に少し苦味がひっかかりますが、料理と一緒に飲むと丁度良いかもしれません。
十分に米のポテンシャルを生かせているとは思いますし、バランスもいいですが、なんか少し印象に残らない感じはある。高いレベルの静岡のスタンダードなお酒って感じ。良い悪いは別にして磯自慢とかのほうが特徴はあると思います。
正雪という名前は、このお酒が由比の町で造られているので、まぁ反乱起こして自害した由比正雪からとってるのだと思いますが、まぁこの反乱で幕府側も取り潰し的なものがなくなったので、彼の反乱はむちゃくちゃな計画だったにせよ意義のあるものだったのかもしれません。由比といえば桜エビとか有名ですし、東名と新東名が重なるようなところでもあり、そのうちゆっくり観光したいと思います。
結構いいお酒を造っていると思いますし、たま～～に地方にいっても正雪置いてるところあるので、ファンがいるのは事実。ただし、こういうタイプのお酒は生き残りは中々大変なような気もするので、伝統を維持しつつ、マーケとかにも力を入れてほしいものです。
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