数週間内に車を売ると決め、かなり気に入っていた車なので、最後にそこそこ走ってみようということで、それを理由に温泉を探す。最初伊豆で探し、部屋に温泉ついていて、金目鯛の煮つけでも・・・と思いながらいくつか候補を絞って、どれどれ箱根でも見てみるか、どーせ高いけど・・・なんて思っていたら、それなりの価格で良さげなところあったので、箱根に変更。それがこの久織亭(くおりてい)。かなり良かったので紹介します。
駐車場は5.6台は余裕で停められる感じで、部屋数が良く分からんですが、レストランの席数からして全員車で来ても大丈夫なのでしょう。車はポルシェケイマンS981。売るのが惜しい。高値で誰か買ってください。
受付は質素な感じがします。土足で上がれるので、元々保養所かなんかだったんでしょうか。受付は外国の方ですが、日本語も堪能であり、もてなす感じが日本人以上にある真面目そうな方でした。しかし、最近は人手不足もあり、外国の方が大体いますが、彼ら、彼女らはとても苦労して日本語覚えて、素晴らしいです。ここの方は非常に穏やかでそんなに不満なさそうでしたが、人によっては、こんなはずじゃなかった的なことを正直に話してくれる人もいました。事情はそれぞれでしょうけど、日本を嫌いになるような制度や受入れはしないでほしいとは思います。
今回は特別室とのことで、離れ的なところ。入り口のドアは家みたいなチープなつくりですが、部屋の中は非常に広く、綺麗。70平米ほどあるそうで、部屋の質自体は高級感はないですが、すべてが新しく非常に快適。というか広すぎるくらいでした。家族なら4人でも十分な広さ。
部屋についているお風呂も広く清潔。pH2.1らしく、酸性。湯あたり的なものを警戒します。源泉かけ流しっぽいですが、風呂の中からもお湯が出ていたので、それも温泉かはわからない。ほぼ透明で、臭いもそれほどせず、少しだけとろみがある感じ。泉質は普通かなーって感じ。まぁ私にとっては十分です。
割と驚くのが、お菓子類が多く、そして冷蔵庫に缶ビール、チューハイ、ソフトドリンク、水、などかなりたくさん入っていて、それらも無料という太っ腹ぶり。結構驚きました。写真はないですが、エスプレッソマシンも備え付けられており、部屋同様にこういったサービスも文句なし。
小さなラウンジ的なものもあり、コーヒーやアイスが無料でした。テラスもあるのでのんびりは出来ます。一つ一つ(使われている木や置物など)はそれなりですが、綺麗なので満足できます。あとはご飯がどうか・・・。
夕食はフレンチコースといった感じで、レストランがあります。前評判は上々。ディナーだけ食べに来ている方もいらっしゃいました。飲み物の値段はまぁ普通くらい。
めずらしくドレスコードがスマートカジュアルですが、まぁ襟ついてればOKみたいな。レストランは割と広々取られており、外の景色も中々いい。
とりあえずビールを。地元のクラフトビールでしたがまったくおいしくありませんでした。
パイ生地な感じパン・・・△ 炭が練りこまれています。味はなんてことないですがオシャレ。
4種のアミューズ・・・〇 左からトウモロコシ、枝豆、トマト、サザエ。中でもトウモロコシは絶品で、本来の甘さを生かしておりました。他も悪くないですが、サザエは下のクッキー上のものがしつこい。
アオリイカとホワイアスパラガス・・・◎ 素材がすばらしく、アスパラの甘みが良い。イカも中々のクオリティ。
鮎のメロンソース・・・◎ 鮎の内臓の苦味が心地よく、骨っぽさは皆無。食感も良い。メロンベースのソースも面白い。
甘鯛とアーティチョーク・・・〇 甘鯛ではよくやるコロモをパリッと焼くやつ。中々食感が良い。ソースにもう一工夫必要ですが、十分おいしい。
子羊チョップ・・・〇 人数分一気に仕上げたものを見せてくれ、エンタメ感あり。取り分けてもらいまずまずだが、子羊自体の質は普通。
カモミールレモン・・・〇 爽やかなデザート。食感も悪くなくさっぱりします。ここから怒涛のデザート攻勢。
オムレツ風のショコラとシャーベット・・・〇 この辺りで既に満腹。チョコレートの質は中々で、フォンダンショコラのように中はトロリとしています。
エスプレッソとお菓子・・・〇 もう食べられません。クオリティはほどほどだった記憶が。腹一杯で正確に判定できませぬ。。。エスプレッソは普通。デロンギで入れましたか?みたいな。
ということで、ディナーもかなり満足。旅館や宿泊施設のご飯でうまいと思うことはほとんどないですが、この宿は素晴らしいと言えるクオリティ。わざわざ食べには行かないですが、十分に堪能し、満足できるディナーでした。ちなみにワインはそれなりのものがグラスでもあり、日によって違いそうですが、白、赤ともに2種類あるのでグラスでもいいでしょう。ワインリストは見ていませんが、当然ボトルもそれなりに揃えていると想像できます。
宿泊についているディナーとしては十分以上のクオリティだと思いますが、あえて言えば、スペシャリテ的なものがなさそうなことと、ソースなどはもう少しクオリティ上がることに期待したいと思います。
続いて朝食。
8時から8時半の間に行く感じで、ジュース選べますが、トマトジュースにしました。写真のものですが、色が想像と違う。ゆっくり抽出するとかなんとかいってましたが、トマト感は満点であり、質のいい出汁を冷やして飲んでる感じ。素晴らしい。
パンは普通ですが、焼き立て感があるのでおいしい。生ハムのクオリティも良い。サラダも新鮮で彩りも良かったです。
グリーンピースのスープ。わたくし、グリーンピース嫌いなのですが、これはフレッシュで食べることができました。
そば粉のガレット。メインとのことですが、そばアレルギーの人はどうするんだろうと思いつつ、たまごを崩し、チーズとハムが入ってる感じ。普通でしたが意外と腹にたまります。朝食もお腹一杯。
プリントとカプチーノで終わり。プリンはカラメルも甘くなく大人の味。嫌いじゃありませんが、インパクトもそれほどなく。
朝食も洋風であり、ブッフェでもなくゆったり食事できました。これはこれであり。
結局楽天トラベルから予約し、割引入れて2.7万/人でした。お酒飲んだので最終的には3万くらい。絶対額からしたら高いと思いますが、箱根で部屋も料理も満足できたことを考えるとコスパはいいのではなかろうかと思います。ザ温泉旅館みたいな料理や部屋を求めるなら全然良くないですが、このくらいの値段なら、是非またリピートしたいと思える宿でした。
近隣には徒歩圏内でラリック美術館や星の王子様ミュージアムがあるので時間潰すにはいいですし、車でなくても箱根湯本やら強羅からバス出てるでしょうし、バス停からもそれほど遠くないので立地もいいといえるでしょう
箱根でそれなりの宿はかなり高いイメージありますし、求めるものにもよりますが、相対的にはコスパいい宿だと思います。機会があれば是非。
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