衆議院選 2021

日常
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人並には政治に興味ありますが、がっつりってほどでもない私。でも衆議院選は皆、普通投票行くだろうと思ってました。しかも2年ほどこんなに政治が介入することがあり、誰でもその影響を肌で受け止めることがあったわけですし。と思ってみたら、投票率は戦後3番目の低さ、55%超に過ぎない。まずここが非常に問題だと思いますし、オンライン投票すれば上がる、雨でなければ上がる、とかそういう問題ではなく、根本的に問題を抱えており、言ってみれば民度の低さを象徴しているような気がします。

投票に行かなかった人は、簡単に言えば、政治に文句を言うなということ。文句を言ったり、がっかりする、ということは期待するからであり、変わらないから行かないというなら、それは期待していないのだから、がっかりもしてはいけないということです。投票率の低さは教育にも問題があり、見ていても子供を連れて選挙に来ている人はとても少なかった。振り返ってみれば、子供の頃何の選挙かはわからなかったですが、親はほぼ必ず投票に行っており、その場所に連れていかれたこともあるので、そういうことは少し影響しているとは思います。

さて、結果はというと、投票行った人は結構結構良くみてたんじゃないかなと思いました。大きくは自民党は議席を減らしたがほぼ誤差の範囲で、完全勝利でしょう。その自民党の受け皿は立憲ではなく、維新だったということ。立憲は大敗と言える内容。これは数字から読み取れる話で、客観性はある程度あるでしょう。

与野党問わず、知名度のある議員が落選しているのは、ネットの普及があり、一つは情報がテレビだけでなく取りやすくなった(自然に入ってくる)と言えると思いますし、少し興味のある人は、候補者それぞれがアンケートに答えており、何となく考えがわかるということ。従って小選挙区は党で入れる人が減り、人を見て決めるというのが多かったかもしれません。例えば小選挙区は自民の候補者に入れるが、比例は維新に入れるなど。結構そのあたりは変わったんじゃないかなーと思います。

さて、大敗ともいえる立憲ですが、政策自体がむちゃくちゃだということもあると思いますが、やっぱり党首って大きいのだなぁと思いました。何でこうなるのかを考察すると、他の批判ばかりをする、政策がクソなどはあるとは思いますが、そもそも枝野本人にスポットを当ててみると、彼は状況を客観的に捉えられないということに尽きます。逆に言えば主観的なのですが、彼の場合、すべてのことを自分にとって都合よく、いいように捉えてしまうと言えるでしょう。

議席を減らしているにも関わらず、共産と組んだことは一定の効果があったとか、民主党時代は経験不足だから次は大丈夫とか、それらの言動を多くのおかしいだろという声に耳を貸さず、政党支持率も上がらない現状をちゃんと分析出来ず、反省もしない。自分に都合が悪いことは、自分のせいではなく、状況のせいにする。そりゃ誰も信じません。会社で言えば、例えば競合は黒字なのに、赤字なのは、自分のせいではなく状況のせい、社長としては経験不足だったけど次は大丈夫、黒字化します。と言っているようなもの。

この極端な主観に欠けているのは、反省であり、反省とは過去に起こった失敗を細部まで深く分析し、次に生かしていくことだと思いますが、それをせず、ただ経験不足だった(それも状況のせい)と言う。また客観性がないから、所謂ブーメランが多くなり、批判をすると、実は過去の言動で自分もやっていたことだったなんて、よくある話。そしてそれすらも振り返ることができない。

もう一つは、手段が目的になってしまっていると言えるでしょう。そもそも明らかに違う共産党と組むということにも表れていますが、自民党を倒すという手段が目的になり、そもそも自分達の政治で成し遂げたい目的のために自民党を倒さなければならない、ということがあるはずなのに。まぁ参院選でも立憲は無理でしょうし、どんどん浸食されていずれ消えるでしょう。

維新は躍進しましたが、これはまず大阪という大きな地盤があり、そして実際そこで府政や市政を行い、ある程度評価されていることが地盤になったこと、また政策も最初に分配ではなく、構造改革して分配があるということを明確にしていることが評価に繋がったかもしれません。もう一つ、国民民主はすべて賛同できるものではありませんが、少なくとも党首にはある程度の意思を感じ、折れないものは折れないということを鮮明し、教育に力を入れたいということを掲げており、野党らしい戦い方ではありました。

結局自民党、ということなわけですが、これはしばらく続くかもしれませんが、議席ほど盤石でもないなと思います。新たにまともな野党が出てくれば風が吹くかもしれません。ただ維新のように少し時間をかけて地場から固めていくというのは時間がかかる話ですし、何だかんだいっても日本って保守的なので、すぐにどうこうってのは難しいかもしれないですね。

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