ときどき思い出し、案ずるということ

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私は運が良く、サラリーマンになるのが遅かったにも関わらず、32か33歳くらいで所謂管理職になり、チームを持って以来、転職もして、そこでも現在チームを持っています。従って8年間くらいはそのときによってチームの大きさは違いますが、チーム運営をしているという感じ。

今考えてみれば、成果は確かにまわりの人よりは出していたとは思いますが、スピード出世するほどには出していないし、確かにそのときどきで考えて行動はしてきたものの、キャラとか、そのときの上司が持つ印象だったり、何故か目立っちゃうみたいな運の要素、そして自分の努力ではない要素も多分にあったように思います。

40歳を超えて、今年は41になりますが、チームを持った当初は全員年上の部下だったのに対し、今は半々くらいなりました。仕事の難局というのは、多くの人と同じように何度もあるわけですが、一番大変なのは人間関係だったりします。

数年チームを持つ経験をしていると、人のやりくりやら、いろいろなことで考えることがあるわけですが、大体自分のスタイルというものが出来てきて、それをちゃんと自分で客観的に認識するというのがとても大事だと思う一方、自然に自分の変化に気づくことがあります。

35歳くらいまでは、チーム運営の経験に乏しいこと、成果を上げることを重視していたので、かなりトップダウンやコントロールをして来たように思います。単純に厳しいというよりは、怖かったりしたのだとは思いますが、最近は周りも含めて、あんまり皆さん私のことをそう思わないようです。

実際トップダウンは、自分のところの成果は短期的には出せると思います。ただ、それは自分が目の届く範囲であったり、決められる範囲がポジションと合致していれば、という条件はつきますが、まぁ出せる。

何がキッカケかわかりませんし、チームの雰囲気が別に悪くなっていたわけでもありませんが、38歳くらいから、このままのスタイルで行くのは疲れるし、そもそも何で働いてるのか、とか責任ということをもう少し本質的に考えるようになりました。

例えば、あと数年で定年を迎える人には、ところでKさん、再雇用の制度使わず、60歳で辞めるって言ってるけど、引退したら何やるんですか?ということを雑談踏まえたり、年に数回するone on oneで問い続け、最初は、いや~~草野球やったり、庭いじりしますよ、みたいなこと言ってました。ただ、それじゃ1ヵ月のスケジュールも埋まらんでしょうと。子供も独立していき、子供を育てるということもなくなる変化もあり、何時間も仕事していた日常もなくなるわけで、どーすんの?と。

これを冗談も交えながら、ずーーーーと、ことあるごとに聞くのは、ハッキリいって仕事とは関係ありませんし、キャリアでもないので、成果にもつながりませんが、何か私にとっては必要だった。それは恐らく、仕事としての仲間というだけではなく、たまたま出会って、一緒に大変なこともしてきて、せっかく何年もこの関係でいて、でも終わりが近づいているのを本人も認識していて、その後のことが心配というより気になったからだと思います。

そんな会話が続いて、少し経ったときに、ポツリと、そういえば、奥さんと散歩に行くようになったと。結構歩くと近所でもいろいろ発見があって面白いものですね、と教えてくれたりしました。そして、またあるときに、いや~恥ずかしくて言えないんだけど、うどん屋とかやっても面白いんじゃないかって思ってと。昔食った、あの場面でのうどんがうまくてねぇ、みたいな会話もあり、なんだか少し変化がありました。そんな感じになったころに、私は転職したのですが(笑)

そして、そのKさんだけではなく、多くのメンバーに対して、転職後、たま~に会う人、まったく会わない人いますが、ふとした瞬間に、あの人は今元気かな?とかうまくやってるかな?とか思い出すわけです。それは明らかに以前とは違い、本当に特定の人しかそう思わなかったですが、今は結構元チームメンバーに対して思ったりします。別に思うだけで、連絡とるとかは特にはしないわけですが、随分変わったなぁと思うのと同時に、自然にそういうことが思えるのは、ある意味仕事も含めたいろいろなことに対して、割り切るわけではなく、腹を決めてやってきたことが多かったんじゃないかな、とか思うわけです。仕事がまったくダメだったUさんに対してもそう思うことがあるわけで、少し不思議ですが、本人達に直接伝わらなくても、離れたところで、元気かな?とか思えるのは少し自分の成長したのではないかなと思います。

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