アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ トッレ デル ファラスコ カンティーナ ヴァルパンテーナ 2015
評価：7.5点
コスパ：A
価格：3,146円くらい(税込)
生産：イタリア ヴェネト
品種：コルヴィーナ70％、コルヴィノーネ20％、ロンディネッラ10％
購入場所：ネット
アマローネの最大の特徴は、その製法にありますが、ブドウを陰干しして糖度を高めるところにあるでしょう。発酵後は2年以上樽熟成し、6か月以上瓶内熟成をします。アマローネという言葉自体は、苦味という意味だそうですが、実際飲んでみると確かに苦味を感じますが、多くは非常にリッチな甘みを最初に感じることが多いのではないでしょうか。アマローネは5000円くらいはするというイメージがあり、3000円ちょっとで買えるのはレアだったので、試してみました。
少し閉じてましたが、20～30分で良い状態に。香りは少し甘さがあり、中々香ってきます。チェリーのニュアンスに、少し複雑な香りがいくつかあり、ナツメグやらカカオっぽさもあり、一定の苦味というかタンニンも勿論ありそう。
味は、ハッキリと主に感じるのはプルーンでした。チェリーっぽさも少しありますが、プルーンっぽさがかなりまさり、甘さもそういう系統。超なめらかではないですが、時間がたつと良くなります。タンニンも同様。まぁまぁ豊かな味わい。
まぁまぁというのは、一定のアロマやアマローネっぽさは感じるものの、少しアマローネにしてはボディが薄く、深みが足りないように感じました。勿論値段からすれば十分な味わいでリピートしてもいいかなと思うくらいではありますが、これまで飲んだアマローネとは少し違うというか。パワフルさが少し欠けていると思います。
もう一つ足りないのは、リッチさ。確かに一定のリッチさはあり、アマローネだねって言えるとは思いますが、エレガントさというか、そういうものが値段相応ではあるものの、アマローネを元々飲んでいる人には少し不満かもしれません。
ただし、3000円のワインと考えれば非常にコスパが良く、ロミオとジュリエットの舞台としても有名な土地で造られ、アマローネという名前もブランド力があるので、話題性や、アマローネの片鱗を知るには十分なクオリティではないでしょうか。
イタリアワインの何故か一つのベンチマークに個人的にはなっている、ボトルの重厚さですが、そんなに分厚くも、重くもなく普通な感じでした（笑）勿論一つの目安みたいなものなのですが（バローロとかはそんなに重厚なボトルではないものが多いので・・）3000円～5000円くらいで、ボトルがごついと、結構期待してしまったりします。
いずれにしても、アマローネってどんな感じかを知るにはいいエントリーボトルだと思います。
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