アマローネ デッラ ヴェルポリチェッラ クラッシコ 2015 カンティーネ ジェラルド チェザーリ

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アマローネ デッラ ヴェルポリチェッラ クラッシコ 2015 カンティーネ ジェラルド チェザーリ
評価:7.5点
コスパ:A

生産地:イタリア ヴェネト
品種:コルヴィーナ75%、ロンディネッラ20%、モリナーラ5%
価格:3,500~4,000円程度

今回紹介するアマローネは、日本で販売しているところはあまりなく、ネットでもあるにはありますが、値段がだいぶ違います。とあるグローバル企業が社員向けにワインを販売していて、その中に今回のアマローネがあり、ダースで買うとそのときの円ユーロの関係にもよりますが、3500~4000円くらいで買えるという感じ。12本は流石に飽きますが、半分くらいはお歳暮的なものに回し、6本を一年かけてじっくり飲むという感じ。普通に買うと数年前は5000円前後くらいでしたが、今見ると6000円くらいになってます。その価格だとコスパがガクンと落ちるような。

こちらはセラーで1年ほど保管してあったもので、2016年と比べてみましたが、2015年のほうが印象が良かったです。2016年はもう少し置いておけばよくなるかもしれませんが、全体的に15年比べてボディに厚みがない感じ。さて、2015年のほうは香りは果実感たっぷりで、やや樽由来の複雑さもある感じ。ただ濃いだけではなさそう。飲んでみると、意外とスッキリ。フルボディではありますが、単純に濃くてうまい、というわかりやすさというよりは、チェリーやベリーなどが熟されて、そこからくる甘みと、まずまず重いながらも繊細な柔らかさやアロマをしっかり感じることができます。この辺りの価格帯になると樽熟成しているのもあり、またアマローネ特有のアパッシメント(陰干し)が甘さや複雑さに繋がっているのか、リッチな感じはする。

開けてすぐおいしく、タンニンよりも甘みとそこからくる違う苦味(実際は大して苦くはないですが)そして果実味がうまくバランスして飲みやすい仕上がりになっていると思いました。これは赤ワインが苦手という人でない限り、誰でもまずまず飲めるのではないかと。

5000円出せば、例えばファルネーゼのエディツィオーネも十分買えますし、好みで選べるワインも沢山あると思うので、そこまで無理して買わなくていいと思いますが、4000円を切る価格なら非常に魅力的な一本ではないかと思います。アマローネってある程度のどれ飲んでも、ある程度クオリティと味の傾向は同じであったりしますが、まーまーいいよねっていうのって5000円~みたいなところあるので、アマローネってどんな感じか知るにはいいのではなかろうかと。もっと濃いやつが多いイメージですが・・・。

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