天寿 鳥海山 純米大吟醸 無濾過生原酒
評価：7.5点
コスパ：A
価格：1,650円(税込) 720ml
購入場所：新宿伊勢丹
製造元：天寿酒造(株)
伊勢丹新宿の日本酒を販売しているところは、ネットと同じような価格で買え、それでいて種類も豊富で、珍しかったりする日本酒があるので、たまーに新宿に行くと買ったりします。もっとも日本酒は一部のプレミア商品を除いて、大体どこも同じような価格で売っているので、ワインほど気にすることはないかなと。さて、今回はたまたまいた日本酒売り場のスタッフっぽい人に声かけられて、あと一本何にしようかなーと思っていたところ、こちらを勧められました。まぁ売りたかったんでしょうけど、強烈に推してくるので、飲んだことなかったし買ってみようということに。
買ってから1ヵ月くらい冷蔵庫に入れておいてから飲みましたが、まずラベルがダサすぎる。昭和も昭和だねってデザインなので、昔ながらなお酒をイメージしてしまいます。ラベルって重要。ただスタッフの説明はそんな感じでもなかったので、とりあえず飲んでみると、かなりどっしりした日本酒。このあたりは昔ながらを感じます。しかしその味は、結構フルーティで芳醇な感じ。粘度的なものも感じ、ゆっくり、ジワリとくるお酒。生酒っぽさはこのトロリとしたところにあるのだとは思います。
ただ、生酒といっても最近結構ある、プチプチとした炭酸感は皆無。辛口ではないので、結構甘みを感じられます。イメージは来福をめちゃくちゃ重くした感じ。味自体は割とモダンながら、飲み口やのど越しみたいなものは昭和みたいなお酒で、意外とこういうお酒ないなと思う次第。ある意味個性。使ってる米は美山錦だそうで、その旨味は十分味わえると思います。あとは、純米大吟醸で1650円は相当安いなと思います。
結構好き嫌いわかれると思いますが、煮物などの味が比較的濃い料理とは相性が良いでしょうし、純米大吟醸でここまでどっしりしているお酒は少ないように思います。例えば寿司とかにはまったく合わないでしょう。お酒が勝っちゃうかもしれません。
こちらのお酒を買うときに、そのスタッフからどういうお酒が好きか？と聞かれ、めんどくさかったんで、銘柄を5つくらい挙げた中に、雪の茅舎と言うと、どうやらこちらの酒造は雪の茅舎の近くにある酒蔵で、知名度は劣るけど、相当オススメと言われました。
雪の茅舎の杜氏は全国的にも有名で、NHKのプロフェッショナルにも出ていましたが、そのスタッフとしては、それはたまたまで、実力はこちらのほうが上みたいなセールストークをされました。というか多少似ている部分はありますが、基本的にまったく違うお酒なので、好みだとは思いますが。飲みやすさは雪の茅舎のほうが飲みやすい感じです。
ただ、料理に合わせたり、オリジナリティというか、中々ない感じはこの鳥海山もあるので、一度試すのはとてもいいと思いますし、昔っぽい日本酒が好きでいて、現代っぽさも合わせもっているものに興味があるなら、一度試してみてください。とりあえずラベルのデザインは何とかしたほうがいいと思いますが（笑）
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