山本 天杉 山廃純米 木桶仕込み

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山本 天杉 山廃純米 木桶仕込み
評価:6.5点
コスパ:B
価格:1,500円(720ml)
購入場所:ネット
酒造:(株)山本酒造店

山本は秋田にある酒造ですが、結構面白い試みをしているところで、クオリティも中々です。今回は天然の秋田杉で木桶をつくった限定酒が売っていたので買ってみました。木桶は近年では珍しくなり、コストやそもそも木桶をつくるところが減っているのでしょうか。個人的にはワインやウイスキーに使う樽のような重要性まではないので、特に気にしていませんが・・。

精米歩合は70%なのであまり削っておりません。こういうお酒のいいところは、しっかり米の旨味が出ている場合は吟醸に比べて味わい深かったり、その味わいの濃さから、和食との相性、それも煮物とかとの相性がいい場合が多いです。

このボトルは、山廃なこともあり、そういうイメージをしていましたが、中々覆されました。確かに削ってない感はあるので純米吟醸のようなものではない。山廃感もそこまでなく、ガツンとこなくマイルドな感じ。味わいも思ったより軽く、米の種類はわかりませんが、たぶん山田錦ではないでしょう。違ってたらすみません(笑) では木の香りはするか?というとそれもほんのり、という感じ。私レベルだと言われなかったら気づかないかも・・・、というくらい。

全体的には純米酒の割には飲みやすく、マイルドに山廃や杉のアロマはあるので面白いですが、深みやコクは足りなく、純米酒にほしい要素は少し欠けているような。なんか吟醸ほどフルーティだったり、飲みやすさもないけど、通常の純米酒よりは飲みやすく、でもパワフルでないという感じ。

酸もある程度あり、キレも悪くないので、全体としてはまずまずのお酒といったところでしょうか。オススメはある程度できます。結局こういういろいろな試みは、完成度を上げるのが難しいような気がします。勿論一定のクオリティではあるんでしょうけど、例えばこの貴重な木桶を使うなら、本来木桶にあった造り方というものは試行錯誤しないと出来ないはずです。普通にこれまでの似たようなつくり方をし、木桶に変えました、というものでは、なんか本当の融合とかシンクロとかしないような。仮にもう研究を重ねて、何度も試行錯誤して出した、というのであれば、それはそれで少し残念なクオリティということです。

勿論、日本酒のおいしさとしては、まずまず成り立っているわけですが、限定酒には何かを期待するわけで、中々うまいけどあと一歩何かほしい、といったところでしょうか。ラベルも木をイメージしてますし、話題性としてはあると思うので、もし毎年出すならもう一段上を目指してほしいと思います。

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