手取川 純米吟醸 生原酒 シャキっと辛口
評価:7.5点
コスパ:A
価格:1,540円(720ml)
購入場所:ネット
手取川といえば、上杉謙信と織田信長が戦い、織田軍(総大将は柴田勝家)はあっさり負けたことで有名。また能登には七尾城があり、畠山家が代々納めていました。謙信も苦戦。一度下から登ってみましたが、マジで難攻不落。実際は疫病や内部の裏切りなどで最終的には謙信に落とされました。という歴史はまぁいいとして、石川県のお酒のイメージにモダンさはなく、新潟とかに近いイメージ。それが悪いわけではありませんが、この手取川はそのイメージを覆すお酒となりました。
生酒ということでクールで送ってもらい、割とすぐ開けて飲みましたが、驚くほどモダンな味わい。フルーティであり、辛口ではありますが、それをあまり感じさせない甘みもあります。キレもよく後味もOK。生酒っぽさは勿論ありますが、凄くピリピリしているわけではないです。結構さらりとしていて、ぐいぐい飲めてしまう。1500円でこのクオリティなら十分に合格でしょう。
欠点があるとすれば、これは好みでもありますが、深みやコクというところはもう一歩ではなかろうかと思います。仕方ないとはいえ、味わいの深さみたいなものがもう一段あれば、よりバランスがとれ、良いお酒といえるかもしれません。例えば作の2020年の純米吟醸と比べると、深みやバランスという意味では作のほうがあると思います。飲みやすさでいえばどちらもいいですが、手取川のほうがスッとはいるかもしれません。フルーティさは同じ系統でメロンのようなそういうアロマ。
米は山田錦21%、五百万石79%で、どうやら黄金比らしいです。五百万石も割と好きな米ですが、ブランドすることによる味わいみたいなものは何となくわかるような、わからんような。山田錦だけでつくるともっと重くなるような気はします。説明に書いてある通り、確かにフレッシュ感みたいなものは十分感じられます。精米歩合も60%と最近の純米吟醸の中ではそこまで削っていない感じですが、それを感じさせない飲みやすさ。
この手取川の生酒は中々オススメできますし、非常に飲みやすく、様々な料理に合うと思います。白ワインの代用としてはある程度考えられるのではないでしょうか。是非一度お試しを~~。
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