あべ 定番純米 (生原酒)
評価：6点
コスパ：C
価格：1,650円(720ml)
購入場所：IMADEYA(銀座SIX)
酒造：阿部酒造（株）
あべは新潟のお酒ですが、味わいは古臭くなく、それでいてありそうでない日本酒という印象です。歴史は古く1804年から規模を広げずやっていて、こだわりがありそうな酒造。純米吟醸がとても良く、何度か買っていますが、今回はたまたま生酒で純米があったので買ってみました。
今回のお酒、結果としてはギリギリおすすめできるレベルでした。精米歩合は65％ですが飲みやすいのはあります。写真のように無濾過（だと思われる）なので少し濁っています。やや甘口で、少し酸味があり生酒らしい感じ。普通においしいはおいしいですが、何かイマイチすっきり飲めないのは、甘さが少ししつこい、というか水あめのような甘さを感じ、後味が気になります。
これが生酒だよ、って言われればそうなのかもしれませんが、ちょっと洗練されてないように思いました。近年は生酒が増え、いろいろな味わいがありますが、例えば風の森のような洗練された感じではないというか。
仕込みロットが0となっているものが生酒らしく、その後は一度火入れするようです。どう変わるかは興味深いところですが、いずれにしても今回の定番純米もちゃんと「あべ」らしさはあり、良さもあるものの、少し気になるところもあるような感じ。料理と一緒に楽しむのがいいのではないでしょうか。
以前紹介している純米吟醸は、味わいの深さはそのままに、もう少しスッキリしており、洗練され、後味も良かったな～という印象。これが火入れのせいなのか、精米歩合のせいなのか、年の違いなのか、ロットの違いなのかなどは不明ですが、複合要因でしょう。日本酒って繊細なんだなと思いました。
また、純米酒としては1.2割高いなという印象なので、コスパとしてもそこまで良いとは思いません。相変わらずブラインドテイスティングしたら、恐らく新潟のお酒とは思わないと思いますし、あべの個性はありますので、火入れしたものと、生酒を比べたり、純米吟醸と純米比べたりするのは非常に面白いかもしれません。
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