イノベーションが起こりにくい日本?

日常
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毎日毎日を過ごしていると、いろいろ変化に気づきにくいものですが、ワイン価格は近年高騰しており、それは明らかに中国が影響しているように思います。貧富の差もグローバルで見れば広がっているので、元々高いワインはもっと高値で取引され、それを気にせず買える人もいる。

アマゾンプライムでボルドーワインの高騰やらバブルがはじけたりする番組を見て思ったわけですが、伝統的で歴史があるものは、今後も値段は上昇し続けるような気もしました。

さて、日々の変化は感じにくいものですが、振り返ってすぐに思い出せる変化はいくつもあります。例えば掃除機なんてどうでしょうか?いつの間にかサイクロン方式が主流となり、従来の紙袋型はだいぶ少なくなってきています。サイクロン方式を広めたのはダイソンであり、それが発端となり、日本のメーカーもそちらに転換せざるを得なくなった。今ではダイソンではなく、他のメーカーのものを買う人も多いのではないかと思います。

恐らくダイソンがいなければ、日本の掃除機は未だにマイナーチェンジを繰り返し、紙袋型が多かったのではないかと想像しますし、逆に言えば、技術的には数年で真似を出来るもの+これまでの機能(自走式みたいなものとか)を組み合わせてつくることができるわけです。しかし、日本のメーカーはこのサイクロン式のように、根本から掃除機の変革を起こす力はなかったと言えるでしょう。

同じことが携帯電話にも言えます。携帯電話はiphoneが出るまで、どこもガラケーでした。そのガラケーは明らかに日本のガラケーが優秀であり、当時海外で見せると驚かれたものです。しかしiphoneの登場により一気にスマホにシフトしていきました。つくれる技術は同様にあったものの、iphone並みのスムースさにするのには数年かかったでしょうし、それ以上に真似されることをアップルはわかっていたので、ituneなどを同時に展開し、一度取り込んで継続して使ってもらえるような戦略を元々考え、ブルーオーシャンの期間を長くしたといえるでしょう。

振り返ってみると各地でイノベーションは起こっており、我々もそれを享受するわけですが、日本発でグローバルレベルで大きなことが出来ていることが思い浮かびません。知らないだけかもしれませんが、これは何が影響しているのでしょうか。

一つは家電などは日本がこれまでリードしてきたという自負も実績もあることから、固定概念が生まれるので、マイナーチェンジに終始するという感じ。炊飯器とかも良くもまぁ新しく出せるなとか思うわけです。もう一つは本当の意味でグローバルで勝負しようとして開発などをしてきたのか?というところ。そして、何かを組み合わせる、特にITなどと融合させてビジネスにするというイノベーションが起きやすそうな分野での発想、この辺りではなかろうかと思います。

車にしても、今後相当危機的な状況に日本のメーカーはなっていくような気がします。ある程度のグローバル視点はあるとは思いますが、なんと海外の車が増えたことでしょう!と思うわけです。という私も外車ですが・・・。昔はベンツやらBMWは、お金持ちだったり、ドイツ車が好きな人が乗っていたというイメージがあり、性能云々ではなかったように思います。

今では、例えばVWのゴルフなんかにのると、あら剛性が日本の同じくらいのグレードの車と全然違うし、別に全然壊れない、とか思うわけです。今後自動車は電動化がされていき、極端に言えば、だれでもつくれるようになるわけですから、本当に真剣に対応していかねばいけないでしょう・・・。

こういうことは逆に海外でも起こっており、例えばラーメンはフランスで人気ですし、世界中で食べられるようになったり、寿司にしても同じ。日本酒なんかは今後相当チャンスがあるのではないかと思います。これは伝統的に、そして歴史が長く、完成度が高いものを広める、そして認められる、ということでしょう。一方その伝統や歴史が長いと、ある角度から見れば完成度は高く、成熟していくが、まったく違う視点から考えることが難しいので、イノベーションが起きにくいのではないかと思います。

過去の日本車は車自体をつくったわけではないですが、時代にのり、日本の突き詰める気質や努力によって信頼性があり、海外でも売れるようになりました。しかし車自体をつくる、みたいなイノベーションは今後も中々日本からは出てこないような気もしますし、それをダメだ、と単純に言うこともできないような気もします。やっぱりmade in Japanって後追いのものであっても何か信頼しちゃうところありますしね。

雑記なのでまとまりなくひたすら書いていますし、専門性や正確性はまったく担保できませんが、なんとなく書いてみました。

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