サントリー山崎 12年
評価:8点
コスパ:A
価格:1,100円(50ml)
購入場所:グランドハイアット福岡
日本のウイスキーはご存じのように、近年より世界的に人気や評価がされてきたため、値段に見合わないなと正直思っております。価格の上昇ぶりはバブルのよう。なんというか国産ウイスキーって固定概念とかカッコよさみたいなものを意識すると、20代の若い頃の自分は飲まず嫌い、おっさんが飲むものだろうというイメージがありました。
なぜ今回飲む機会があったかというと、福岡に行きグランドハイアット福岡に泊まった際、よく部屋においてあるミニバー的なところを覗くと、ウイスキーのミニボトルが並んでいます。だいたいこういうのってボッタくり価格なイメージでしたが、メニュー表には、ウイスキー1,100円と書かれています。他のミニボトルといえば、ジャックダニエル、シーバスリーガル、オールドパーって感じ。そこに山崎12年があり、いやいや、同じ1,100円はないだろーと思い、電話で聞いてみたら、どれでも1,100円というから、こりゃー飲まなきゃな!と思った次第。
50mlで1,100円の山崎12年で最近じゃ酒屋でもないだろう・・・と思う価格。たぶん10年ぶりくらいに飲んでみる。当然10年前の印象なんて忘れてるわけなので、印象なく飲めるというもの。まず、香りがけっこうあり、バニラやシェリーな樽香、んーなんていうか、たぶんうまいけど、ある意味個性がなさそうなところが個性?というのは、バランスが凄く良さそうってイメージでした。ウイスキーに限らず日本っぽさ満点というか。ブレンダーのこだわりが詰まっていそうというか。技術があり、原料や管理もしっかりしている、そして丁寧に作っている。こだわっているけど、偶然があんまりないというか、爆発力がないというか、計算されてるなーって感じというか。
飲んでみると、甘みを感じ、最後までスモーキーはほぼ感じませんでしたが、シェリー感は全体を通して感じられました。山崎はミズナラとシェリーが中心のようですが、そのバランスがいいなと思うおいしさ。バランスがいいんですけど、味は結構複雑。植物っぽさもあり、オレンジっぽさもあり、ただすべてがそれぞれ主張するというよりは、それぞれあわさってマイルドな感じでしょうか。
50mlって意外とあるので、ロックでも飲んでみました。とくに加点要素はないですが、マイナス点もあんまりない。ただ、バランスという意味ではストレートのほうがいいかもしれません。おすすめはストレートです。
結構意外だったのは、私個人としてはシェリーを結構感じたということ。原酒不足に悩まされているのだと思いますし、昔のほうがシェリーっぽさがあった、、みたいな話を聞きますが、十分いいバランスでおいしいなと。若干の粗さみたいなものは感じましたが、熟成年数が12年とかだと、どのウイスキーでもあるような・・・。
十分おいしいので、7~8000円くらいで買えればほしいんだけどなーって感じ。欠点らしい欠点がないですが、もう一つ言えるとすれば、私としては飲み飽きるかもしれないということ。ボトルで買ったとしても勿論毎日山崎ばかり飲むことはないでしょうけど、感覚的には、もう一杯!ってあんまりならないウイスキーかなぁ。
まぁいずれにしても高すぎます。コスパAにしているのは、50mlで1100円だったので・・・。機会があれば飲んでみてください!日本人受け、万人受けすると思います。リンクはノンエイジなのでご注意を。
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