日本料理FUJI
評価:9点
コスパ:A
価格:20,000円程度
住所:静岡県静岡市葵区栄町3-6
年に2.3回実家に帰りますが、最近1度は外で食べましょうということで、両親を連れていきますが、どこもイマイチで心苦しい思いをしておりました(笑)。それならばということで静岡で随一の日本料理と名高いFUJIに行ってみようということで、結構前に予約取りまして行くことに。場所は静岡駅から徒歩7.8分のところにあります。
ちなみに仕入れは3年ほど前からサスエ(焼津の魚屋)と取引をしているようで、より一層期待が持てます。
4人だったので個室にし、カウンターは写真撮らせてもらいました。個室はすごく豪華ということでもないですが中々の高級感であり、ゆったりできます。たぶん6人まで個室入れます。
先に飲み物を頼みましたが、価格的にはこんなものかなーといったところ。ビール900円とかそのくらいだったと思います。
かぼちゃのムース的なもの・・・◎ 出汁がほのかに香りつつも主張しすぎず、かぼちゃの甘みも十分に感じられおいしい。
ジンドウイカ飯・・・◎ ジンドウイカを初めて食べましたが、ヤリイカ科のようです。イカの火入れ具合、米の硬さがよく、わさびも一級品であり非常にうまい。
黒むつの刺身・・・◎ 醤油で漬けられた米麹がいいアクセントになり、黒むつも脂がのっていて良い。
出汁・・・◎ 鰹節とマグロ節を合わせた出汁だそうで、かつおのほうが目立ちます。久々に深くおいしい出汁。
その出汁を使ったお椀・・・★ 魚はイトヨリだった気がします。身が分厚く、茄子もうまい。何より出汁が上品ながらも奥深くコクがある。やはり出汁が最強。
白甘鯛・・・★ この店の(この日?)のスペシャリテだそう。白甘鯛は超貴重でこの時期に採れるのが珍しいそうです。身が分厚く、その厚みを生かした火入れが完璧であり、うろこに油をかけサクっと仕上げています。この日一番印象に残りました。
何でもうろこを立たせるのには、うろこを間引きしなければならないらしく、どこでもやってるのかもしれませんが、細かい仕事していて、絶妙の食感。
ワインもほどほどにあり、日本酒もメニューにないものを紹介してくれたりします。ビール→日本酒何種類かシェア→白ワインという具合で結構飲みました。
ハタの刺身・・・◎ ハタとクエ(アラ)は同じだと思ってましたが、クエよりも小型なものをハタというらしく、ハタは夏が旬だそうです。塩で食べても醤油で食べてもおいしく、上品な脂がのっておりうまし。
イチジクの白和え・・・〇 これはゴマに感動しました。食べる直前にすり潰しているようで、香りが別格。ただ、私は白和えとイチジクがあまり好きではない。好きな人ならかなり感動するでしょう。
金目鯛とシイタケ・・・★ むちゃくちゃ質のいい金目鯛が分厚く、火入れも完璧。シイタケの味の染み方も上品であり、とても満足できます。この辺りから少しずつ味が濃くなっていく。
今日の料理にはこの白がいいということなのでお願いしました。6500円と割と良心的?アルザスっぽくなかったですが、中々うまかった。
黒はんぺん・・・〇 静岡の名物でもある黒はんぺんですが、原料はイワシのため、灰色に仕上がります。それで黒はんぺんと言われます。非常に質の高い料理でしたが、私は黒はんぺんがあまり好きではない。いわし爆弾みたいな感じでした。
どうまん蟹の和え物・・・〇 初めて食べた蟹。魚介に詳しい父は、浜名湖で取れるよね、的なことをスタッフが説明前に言い、スタッフが驚くという。詳しいと助かります。味は濃く、蟹の味はしっかりしましたが、他の皿より感動は少ない。
鰹節ごはん・・・◎ 風味が素晴らしく、シンプルにうまい。ここからご飯ものが少量ずつやたら出てくるという珍しいパターン。
しめ鯖ごはん・・・◎ 写真忘れましたが、〆すぎずうまし。
ピーマンとタコのご飯・・・◎ この組み合わせって意外と合うんだなと思いました。家でもクオリティ下げれば真似できそうです。
鶏雑炊・・・★ 最後は何故か鶏雑炊でしたが、白湯っぽい感じで、お腹一杯だったのにも関わらず、この深みとコクにやられましたー。もっと食べたい。
メロンとカカオニブのデザート・・・〇 面白い組み合わせでカカオニブの苦味がいいアクセント。和食のデザートって難しいですよね。
今回おまかせコースを頼みましたが、たぶん1.5万で個室料とられてるかは不明。4人で8万ほどだったので、一人2万くらいでした。ビール×2、焼酎×1、ジュース×1、日本酒4合くらい、白ワインボトル×1くらいだったと思うので、結構飲んで、この値段はコスパいいと思います。
出汁の重要さを再確認し、ネタも派手さはないが一級品のものばかりであり、穏やかであり上品な日本料理を堪能できました。季節を変えてまた行きたいと思います。
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