チームの方々にも、常に論理的に話しなさい、なぜそうなのか、なぜそうしたいのか、繰り返して追求しなさいと言っていますし、私自身も心掛けてはいます。一般的に見てロジカルなほうだとは思いますし、論破したり、物事を通す、乗り切るためにロジックというのは非常に大事だと思います。
今の会社は勉強ができる的な頭のいい人が多く、学歴もいいみたいですが(私は良くないけど)、結構みんなロジカル。でも物事が進まなかったり、成果が出ないこと、効率悪いことがあるように思います。コロナの影響は非常に大きいですが、業績もよろしくない。
しかしロジカルに説明されて、一見正しそうに見えるし、確かにその方向から限定的に見ればその説明は筋が通るわけですが、やっぱり全体みると全然最適にならん、とか無駄と思うことが多くあるように思います。なんていうか、縦割りっぽいということ、自分の部署の利害しか考えないということが保身に繋がり、保身をするためにロジカルに何かを説明するというのが見え隠れします。もっとヤバそうなのは、本人達がそういう文化で長いこと働いているから、保身だということに気づいていないということもあります。そもそもが違っていると演繹的に考える場合、勿論違う結論になりますし、帰納的に考えても、保身などのバイアスがかかるから、そもそもゴールみたいなものが無意識にあって、そこにロジックを合わせて説明する、、みたいなことも散見されます。例えば、ここは無理だ、と思う前提があると無理な理由をロジカルに考えるみたいなことも当てはまるかもしれません。こうなってくると、データがあろうが何か客観性はなくなります。
連携がとれていないというのは、政府を見ればわかりやすいと思いますが、割と各大臣が自分のところの都合やしがらみだけ考えて言ってることもありますし、確かに難しいところではあります。モチベーションが下がると余計そうなりやすい。政府のちぐはぐな対応は、昔なら、何でこうなっちゃうのかまったく理解できん、アホだな~という感想で、今も大して変わらない感想ですが、何でそうなっちゃうかは言葉で説明するのは難しいものの、今の会社を見ていると、あ~まぁそういう結論とか答弁とかになるのもわからなくもないな、とか思うわけです。
決して今の会社が嫌いなわけでもなく、どちらかという好きな部類というか、勤めている会社を嫌いになったことはほとんどないわけですが、このちぐはぐ感は結構新しい経験なので貴重だったりします。
それぞれ接する部署や上司、会社にも文化があるので、どうすれば物事がうまくいくかは、経験や自分の適応能力に依存されると思いますが、わかったことは、芯である自分のスタイルは変えずに、うまくやる方法というのはいくつかあるように思いました。私は割と論理的なほうだと最初に書いてますが、それは変わらないと思いますし、言いたいことをハッキリ言うので、それを認めてくれる組織に属さないと自分が苦しくなります。ただ、この人にはこういう接し方のほうがいい、と考え、そう行動することは増えましたが、今のところは割と自由にさせてもらってるのかなとは思います。うんこみたいな仕事もありますが・・・・。
ロジックというのは今後も大事でしょうし、相手に納得してもらう一番楽な方法だとは思いますが、その使い方や根本的にはどうか、そして摂理としてはどうなのか?ということを考え、自分の取り巻く環境をちゃんと理解し、変なバイアスをかけずにロジカルでいるということは中々難しいものだな、と思った話でした。
コメント