ロッソ カ デル メルロ ジュゼッペ クインタレッリ 2012
評価：8点
コスパ：B
価格：7,480円(税込)
生産：イタリア ヴェネト
品種：コルヴィナ、コルヴィオーネ、ロンディネッラ
購入場所：ネット
何故かセールをやっており、少し安く買えたので購入。しかしこの生産者はアマローネで有名なのに、メルローなんて作ってんだ、と凄まじいボケをかまして（マジでメルローだと思って買った）、セールにつられて大して見ずに購入。このメルロはこの地に生息する黒鳥のことだそうです。しかも飲むまで気づかずに、飲んでみて、あれ、これメルロー？イタリアのメルローってこんなのもあるのかなー、なんて思いつつ、やっぱり違うだろって思い、調べてみたら違いました（笑）
パッケージは渋い感じで、伝統的というか自然派っぽい感じと勝手に思ってしまいます。2012年ということで少々不安もありましたが、まだまだ熟成できそうな感じですが、結構いい飲み頃だなーと思いました。香りから結構複雑で、ドライフルーツ、プルーン、普通チェリーやベリーの感じ、そして土っぽさが少し。味は、レーズン、プルーンが味に厚みを与え、果実味に繋がるチェリー、少しストロベリーがあり、かなりリッチな味わい。そして少しのスパイシーさと草と土とカカオで深い味わいに。開けた瞬間から飲みやすく、開いてもそこまで変わりませんでした。少し尖ったところが取れた感じ。全体的に10年熟成しているというのが総合力を上げていると思います。
見事な熟成具合と共に、色合いの割にしっかりとした濃い味わいながら、非常に飲みやすく、存在感を見せるワイン。派手さはないけどしっかりおいしいという感じ。こういうワインってそのときに飲んでうまいと思うのですが、例えばもう一本旨安だと思っているワインと比べると、そこには圧倒的な差を感じることができると思います。これが違う日に飲むと旨安ワインも、まぁやっぱり安くてうまいと思うのですが（笑）。
実際はよくわかりませんが、丁寧に造られていないと出ない味なんじゃないかなって思ったりします。雑味という点も、ほぼなく、粗さもなく、無理して狙っているというよりは、積み重ねでおいしくなったワインという感じ。少しお値段が張りますが十分にその価値はある一本だと思います。
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