ダルウィニー 15年 現行品 (2020年時点)
評価:7.5点
コスパ:A
価格:4,500円くらい
購入場所:ヤフオク
北ハイランドで、クラシックモルト6種(他はタリスカ、オーバン、クラガンモア、ラガヴーリン、グレンキンチーだったような)のうちの一つなダルウィニー。クラシックモルトといってもそれぞれ全然違うので、何でもいいのですが、そんなダルウィニーは、標高の高いところで造られていることでも有名。今回紹介するのは一番スタンダードなものですが、熟成年数が15年以上あるのは、熟成しにくいというところも関係しているのかしら?
香りは、洋梨系のフルーティさ、蜂蜜を非常に強く感じ、モルティな感じもあります。優しい感じといっていいと思います。味は、クレームブリュレっぽさ、バニラ、香りと同様に蜂蜜、フィニッシュは少しだけスパイシーですが、元々の甘さが際立つので強く感じず飲みやすい。ほんの少しだけピーティさもありますが、まぁほぼないという判断。最後のほうは草木の香りもしてやや複雑。
加水するとさらに華やかになり、麦芽を感じます。割と粘度は残る感じで、少し違う顔を見せてくれて結構面白いので、ストレートと同様に数滴加水するのはいいと思います。ロックでも飲んでみましたが、加点はなく、普通に飲めますが、少しまとわりつく感じというか、味わいが遠くから感じられるというか、悪くはないですが、個人的にはストレートかなと。
クラシックモルトと言われるだけあり、味わいはモダンではないものの、少しウイスキーの普遍な味わいと感じさせてくれるような気がします。女性的なウイスキーでもあり、優しく、穏やか。どんな気分のときにも飲めると思います。6種類の中ではクラガンモアが一番近いと思いますが、もっと女性的で優しく、そもそも深みが違う感じ。値段的にもクラガンモア12年のほうが安いわけですが。
コスパを考えても5000円以下のシングルモルトでは私的にはベスト5に入るダルウィニーですが、何故かそんなに話題にあがらないのは、味わいが地味であり、突出した特徴がないからでしょうか。こういう落ち着いたウイスキーはもっと評価されてもいいと思います。
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