マルクテンペ ピノグリ ツェレンベルグ
評価:9点
コスパ:A
生産地:アルザス
品種:ピノ・グリ
価格:3,500~4,000円
白ワインを飲む機会は赤に比べて少ないですが、白で好きな地方といえばまっさきにアルザスと答えるでしょう。ムルソーも思い浮かびますが、リーズナブルなイメージはアルザスですし、その歴史はドイツになったり、フランスになったりと複雑です。代表的な品種やワインに詳しい人を魅了するのはリースリングだそうですし、確かにアルザスのリースリングは素敵なものが多い。ドイツとはまた少し違う印象があります。
今回紹介するのはピノ・グリですが、マルクテンペのワインはリースリングでも明らかにアルザスとわかる味にあるのではないでしょうか。ピノグリは蜂蜜を感じ、少しアルコールを感じ、苦味を感じ、ミネラルは十分、そしてリンゴの芯を感じます。このリンゴの芯を感じるという表現はとても的確であり、個人的にはアルザスのワインの特徴ともいえるのではないかと思うほど。
生産者のマルクテンペを知ったのは、夕食を食べた後に、八丁堀のこじんまりとしたレストランにたまたま寄ったときに、グラスでたまたま選んだのがきっかけでした。ワインと合わせて出されたちょっとした食事もおいしかったですが、白ワインで、ああ、これはうまい!と思ったのは久しぶりでしたし、買えない値段ではないワインだったのがうれしい発見でした。
辛口ではなく、アウスレーゼのように勿論甘くもない、しかししっかりした味わい、後味も多少苦みはあるけど、残らないというところがとてもいい。個人的には料理と無理に合わせるよりは、ゆっくりこのワイン単独で楽しんでもいいのではないかと思いました。フランスではそういう感じではないような気はしますが。
前回紹介したヴーヴレよりは少し値段がはりますが、白ワインで5,000円以内で辛口でなくてもいいなら、マルクテンペはおすすめです。ピノ・グリでもいいですし、リースリングも同様においしいと思います。飲みやすく、明らかにわかるおいしさ、香りを楽しむことができるので、万人受けするワインですし、作りてのプライドも感じることができるのではないでしょうか。是非一度お試しを!
リンクは少し違いますが、スパークリングも中々おいしかったです。とりあえずマルクテンペは何飲んでもうまいというイメージがあります。
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